今世界的に見て、トレンドが大きく移り変わる時期になっていることは皆様ご存知でしょうか。
ここ数年の流行のファッションとしてややタイトなものが増えてきたことは感じていらっしゃる方も少なくないと
思いますが、サイズ感だけではなくストリートからややフォーマルなスタイルにもなりつつあります。
その要因として大きいのがラグジュアリーストリートの衰退です。
ラグジュアリーブランドが打ち出す泥臭くヤンチャなストリートの世界観
ラグジュアリーブランドが出すからこそ生まれるギャップが爆発的なブームを巻き起こしました。
その代表としてというか一強で際立った、デムナ率いるBALENCIAGAのブームの落ち着きが要因かなと思われます。
まずは軽くデザイナーのデムナ・ヴァザリアについてご紹介いたします。
デムナはファッションの名門としても有名なアントワープ王立芸術アカデミーを首席で卒業し
その後はメゾンマルジェラ、ルイヴィトンでキャリアを積みその後自身のブランドヴェトモンを立ち上げます。
その後にバレンシアガのアーティスティックディレクターに就任し、これまでのブランド価値を一変
オートクチュールなど洗礼されたラグジュアリーなデザインで確約していた物をヴェトモンを彷彿とさせる
過度なオーバーサイズのストリートスタイルに変更し、批判もありながらその声を掻き消すほどの
世界的人気を誇るブランドに輝かせました。
そして今年3月、世界的ブランドを確立している中 GUCCIのアーティスティックディレクターに就任いたしました
26SSからスタートしたデムナGUCCIですが全体的なlookを見ると今までのオーバーサイズ売りではなく
ややタイトめな印象でエレガントかつ洗礼されたフォーマルすぎない”計算された自然体”がテーマのようです。
アイテム自体もファーやシースルーのものが印象的でシルエットもGUCCIに落とし込んではいますが
デムナイズムが溢れています。
他の近年ブームの中心にいるmiumiuやPRADAなどもラフな印象ではあるものの
型にハマらない緩やかさと洗練されたシルエットでストリートというかはやはりフォーマル寄りで
パリコレの全体的なlookを見る限りタイトよりでストリート系のものはあまりなく
大きくトレンドが動き出していることが把握できます。
このようにかつてラグジュアリーの在り方を覆したブランドの衰退により
次の時代が訪れている中でオーダースーツというものの需要が高まると個人的に思います。
既存服を見に纏うことが世の中の常識ではあるものの、ハイブランドにはオートクチュールというものがあり
一人一人に合わせた高級注文服が今で尚愛されています。
オートクチュールは価格帯が到底手が出せる代物ではありませんが
オーダースーツは比較的手が出しやすい価格帯でしかもかなり自分に合ったもの、こだわり
シルエット、生地、柔軟に対応できます。
着る物を選ぶ場所に行く時も使えて、私服にも使える
こう考えると今のトレンドとの結びつきによりスーツというものがより身近で日常に
使用される世の中になるのではないかと感じますね。