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優雅なる洒落者。

TAILOR KONGの去渡で御座います。
今回は後の紳士服に大きく影響したボー・ブランメルについてです。
ハノーヴァ家、ジョージ1・2・3世まではファッションでのあれやこれやというのは特別はなかったのですが、ファッション時代の変革といえば、1762年誕生の、ジョージ4世でした。父、ジョージ3世はゆったりと落ち着いた宮廷を作っていたため、良くも悪くも波風なく可もなく不可もなく、といった暮らしだったといえます。その子、ジョージ4世は、非常にユニークな組織を作ります、地理学、天文学、植物学を奨励し、フランスのバレエダンサー、フランス料理のコック、騎手、そして仕立て屋などなど、実に様々な人間がジョージ4世のとりまきでした。
そして、このとりまきに。
鳥肌が立つような1人の洒落者がいたのです、ジョージの特別お気に入りだった彼の名を、ジョージ・ブライアン・ブランメル、通称ボー・ブランメルといいます、ファッションリーダー、ボー・ブランメルの名を耳にしたことのある方は少なくないかと思います、ついに彼の登場で時代が大きく変わるのです。

ブランメルの言葉でこのような言葉があります。
『私は香水はつけない。

リネンは上質なのをつける。 
きちんと昔ながらの伝統的な手洗いでお手入れする。

きっと典型的なイギリス人が見たらこう言うに違いない。
あの着こなしはなってないし、固すぎる。タイトすぎるし、流行を追いすぎだ、と言うだろう。』

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当時は艶やかで奇抜な服装で溢れていて、香水をつけて、化粧をしていました、それを極端に控え目シンプルな服装にして、香水もつけず、化粧もしていない男が現れたわけです。着替えには2時間くらいかけて、タイではなくリンネルを巻いていました。
しかも、理想通り美しく巻けるまで何度も撒き直したそうです。他にも、「洗濯糊が紳士を作り、礼儀が淑女を作る」
「人からお洒落と思われているうちは、まだまだお洒落ではない」
「道行く人々が振り返って君を見るならば、君の着こなしは間違いだ」

といった名言が残っています。

紺のコートはイギリス乗馬服ベース、長靴にフィットした長ズボン、シルクハット、化粧せず、香水は用いず、髭を剃る。
もともとブランメルは平民で、決して家柄が良くなかったのです。それでどんな境遇をも楽しんでしまう性格の持ち主。
 彼の父は英国首相のノース卿の秘書をしていました。そこで仕えて財を成したことで、ロンドンのイートンカレッジという私立中学に入学しました、そこでついた名がダンディブランメル 
冒頭のジョージ4世が、オックスフォード大学で皇太子兼摂政時代、学友でした。美しい顔立ち、几帳面そうですよね。
毎日着替えに2時間かけていたというのも理解できる風貌です。ファッションスタイルというのは、現代も著名な芸能人のスタイルが持てはやされ、例えば農耕用のブーツをハリウッド女優が履いているからといった理由で一世を風靡し、いつの間にかそれがスタイルとなるように、彼も多大な影響力を有します。さて、そんなブランメルが登場する前まで服といえば、装飾的でした。階級を外面でどう表現するか、という部分を重視していた服装だったわけです。ブランメルは逆で、外見ではなく洋服を装うことや振る舞いといった精神性を大切にします。また色合いもケバケバしい色ではなく、ダーク系中心が美しい、と言い、身体にフィットする服を着るべきと訴えました。
またブランメルは好みも明確で、自分スタイルをお抱えのテーラーに仕立てさせていました。自分をきちんと表現し、デザインがあり、しかもあくまでも社交界で受け入れられる服。そして彼が望んだのがフィットした服です。tumblr_lu8ldp3Rr21r5imaro1_400 この頃からフィットしたクレヴァーカットのコートがトレンド、肩にはパッドを入れ、肩幅を強調。そろそろクラヴァットが登場して、「お洒落なタイの結び方」という書物が出版されます、さて、ブランメルをはじめ発信された、このピッタリとした袖つけの雰囲気のスーツは、現代に確実に受け継がれています。

またネクタイを締めたスーツスタイル、半ズボンだったのを、長ズボン=パンタロンを誂え、積極的にファッションに取り入れたのも彼です。 こうした現代にも生きている洗練されたスーツスタイルも礎を作ったのがブランメルといえます。 

私も、彼の様に時代性とエレガントさを取り入れた着こなしができればと・・

 

 

 

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