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スーツの総裏、背抜き その背景

年々暑くなるような気がする日本の気候ですが、どんな服を着れば快適に過ごせるか分からないようになってきましたね。

’’二季’’なんて言われておりますが、もはや年中半袖を活用出来るような気もしてきます。

 

ところで、スーツにも季節に合わせた物があるのをご存知でしょうか。

もちろん知っている方は知っているとは思われますが、知っている方にも知らない方にも更に深堀して解説していきます!

 

 

まずベージックなスーツといえば総裏になります。

総裏とは、スーツの内側全てに裏地がついている仕立てのことです。

本来は総裏仕立てがスーツの基本とされているようです。

 

裏地がついていることによる利点として、表生地が汗や皮脂など汚れとなるもののダメージの影響を受けにくく

厚みがあるシルエットによる美しさを際立たせます。

また、生地が多いことによる保温性、保湿性に優れるので、秋冬に向いておりますが

日本の気候上夏場は気温湿度ともに高いので、次紹介する背抜きが好まれますね。

 

 

 

次紹介するのが背抜きです。

背抜きとは、肩、背中の上部を除いて裏地が省かれた仕様です。

裏地が省かれている分、通気性に優れて涼しく、春夏はこちらの仕様がメインになるかと思います。

ただその反面、裏地がない分表地へのダメージは起こりやすいので注意点としてはここですね。

 

 

 

 

 

 

ちなみに軽く豆知識的なもので言えば表地はウールで作られることが多く天然繊維なので柔軟性に優れる分

引っ張ると伸びるし温度によっても伸縮するので裏地がある分適度に伸び過度な影響は受けにくくなります。

裏地はシルクが基本でしたが現代ではキュプラポリエステルが使われることが多く

全てにおいての共通点はよく滑るように作られており、スーツを着用する際に 必ず起こる摩擦から守る重要な役割をしております。

 

 

 

 

こう見るとどちらがいいか一見難しいですが使用用途や場面、どのように着たいかで選ぶのが無難です。

フォーマルな場所ではやはり総裏の方が良い印象ですが、少しラフな社交場などでしたら背抜きでも良いのかなと。

 

例えばビジネスシーンでオールシーズン着るとなれば機能性などを重視すれば背抜きですが

耐久性も視野に入れなければならないのでそうなれば総裏が良いですがこの場合季節に合わせてどちらも

持っているのが一番いいですよね。

 

ファッション的に見ればシルエットの美しさなどに重きを置いているならば総裏ですが

落ち感、ドレープ感やカチッとしすぎないような少しラフな印象を与えたい場合は背抜きですね。

インポートブランドやトレンドで言えば背抜きが多いイメージで動いた時の揺れによる美しさが

重視されるからなのかなと。

 

 

 

 

少しスーツとしての捉え方以外もご紹介いたしましたが、シーンや目的によって

総裏、背抜きの利点を理解していることによって選択の幅も広がりますので

是非おおまかにでも違いを把握しておくとより一層スーツ選びが楽しくなると思います!

 

 

 

 

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